BASSOのある日常

ロードバイクはじめました。ブログはじめました。はじめるをはじめました。

淀川で出会った少年のお話

淀川を走った事のある方ならお分かり頂けるかと思うのですが、

淀川には地獄があります。

えぇ地獄です。

こちらです。

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分かりますよね?

自転車止めです。

原付侵入対策か、自転車のスピードの出しすぎの対策なんでしょうが、

淀川にはこの地獄がなかなかな数、点在しております。

特に大阪市内から枚方辺りまでは結構な地獄でして、

大阪のロードバイクに付いてる傷の8割は、この地獄によるものかと思われます知らんけど。


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週末。

 いつものように淀川沿いを走っては地獄、走っては地獄、を繰り返しておりましたところ、

とある地獄前に1人の少年が。

背の高さから5、6歳くらいでしょうか?

いがぐり頭で真っ黒に日焼けしたちびっ子自転車ライダーが、

例の地獄をうまく攻略できず四苦八苦している模様。

すぐ後ろで待つと焦らすと思ったので、ちょっと距離を置いて待っておりましたら、

ちびっ子が急に僕の方を向きまして


「すいません。」


と、か細い声。

一瞬なんの事か分からなかったんですが、

状況理解した瞬間、こちら(45歳)がめちゃくちゃ慌てて

「え。。あ。。ゆ。。ゆっくりでえぇからね。」

ひるがえって、再び地獄と格闘する彼。

心配をよそに、すぐに地獄に勝利し無事通過。

ホッとしてたら、

通過したちびっ子がピタっと止まって、クルっとこっち向いて、


「ありがとうございました。」


と、いがぐり頭を下げて、颯爽と自転車で行ってしまいました。

 

取り残された45歳のおじさんは

とても幸せな気分に浸りながら

何故かちょっと泣いてしまいました。